庭木の根は家の基礎を壊すほど成長するのか?

 
家(住宅)に接近して育っている庭木は、根が家の基礎を壊してしまわないかと不安になる方もいらっしゃいます。道路の舗装を根が成長して壊している街路樹(ケヤキ、サクラなど)を見ると心配になりますよね。
 
樹木の根の性質は、幹から離れると太くはなり過ぎず、障害物を避けて伸びていきます。そのため、家の基礎を壊す程成長することはありません。
道路の舗装を壊す根は、アスファルトと砕石の隙間に空気があるため、空気の酸素を求めて根は伸長し、アスファルトを壊しているようです。
 
家の基礎は基本的に問題ありませんが、もし基礎にひび割れなどがあれば、そこへ根を伸ばして影響を及ぼす場合があります。そのため、住宅に接近して庭木を植える場合は大木にならない樹種を選ぶ方が無難かと思います。
 
また、地中に埋設されている排水管や給水管などは管に継ぎ目やひび割れがあると、その微小の隙間へ根が侵入して管を壊したり詰まらせたりすることがあります。管の近くへ庭木を植栽するときも大木は避け、管周りを防根シートで保護するなどの処置が必要な場合があります。外構などでは、時に大木の根が太くなり、ブロック塀の基礎を壊すことがあるので、植栽する樹種はあらゆる状況を考えて選ぶことが大切です。