樹木の大きさをコンパクトにまとめる一般的な剪定方法

庭の樹木が枝葉を広げ、のびのびと成長する様子を楽しみながら過ごすことは、とても気持ちの良いものだと思います。
しかし、年を経て敷地に対して大きく成長し過ぎてしまい、枝が伸びる場所がなかったり、隣地へ大きくはみ出してしまうなど、様々な不安が出てくる場合は、樹木の大きさをコンパクトにまとめる剪定をすることも必要になってきます。

樹木の大きさをコンパクトにまとめるときでも、できるだけ枝先を残すこと、葉を多く残すことが大切です。
これは、樹木の美しさをなるべく保ち、枝枯れやその他の被害を小さくするためです。

そして、剪定の手間を少なくすることもできます。
なぜなら、枝葉を多く切り取り過ぎると、樹形が大きく乱れて次回の剪定作業が大変になり、枝葉の成長もより活発になってしまうからです。
 
 

モチノキ

コンパクトにまとめる剪定の事例です。

 
ヤマボウシ

ヤマボウシの大きさをコンパクトにまとめています。

 
 
 

一方で、葉がほとんどなくなる程に枝葉を切り取れば、枝葉の成長は緩くなります。
 
しかし、このような剪定は、樹木が枯れたり、病害虫が発生したり、樹形が極端に悪くなることを招き、樹木の存在意義がわからなくなるでしょう。
 
このように剪定する必要がある場合は、いっそのこと樹木を伐採するか、剪定の手間が少ない他の樹種へ植え替えることをおすすめします。
 

ケヤキ

剪定後は葉(芽)がほぼ無くなっている

樹木の大きさを毎年コンパクトにまとめる目的として
1. 落葉を減らすことができる
2. 日照がよく当たるようになる
3. 大枝が折れたり倒木した際でも被害範囲が軽減される
4. 剪定作業時は危険度が軽減される
などがあります。

樹木の剪定方法は様々ありますが、それぞれのメリット・デメリットを知った上で、樹木の管理者や庭園の持ち主の方々が安心される剪定方法を選んでいただけたらと考えております。