庭木の根が家の基礎を損傷する可能性について心配される方は多いと思います。
街路樹の根が道路の舗装を持ち上げている光景を目にすると、その不安は増すかもしれません。
![住宅の基礎の近くに植えたシラカシ](https://i0.wp.com/ryokuseikan.biz/wp-content/uploads/2024/03/IGP4740.jpg?resize=683%2C1024&ssl=1)
樹木の根の特性
樹木の根は、幹から離れるにつれて極端に太くなることはなく、障害物を避けながら成長します。そのため、通常、住宅の基礎を直接破壊することはありません。一方、道路の舗装が根によって持ち上げられるのは、アスファルトと砕石の隙間に空気が存在し、根が酸素を求めてその隙間に伸びるためです。
住宅の基礎への影響
家の基礎が健全であれば、庭木の根が基礎を損傷することは基本的にありません。しかし、基礎にひび割れがある場合、その隙間に根が侵入し、損傷を拡大させる可能性があります。そのため、住宅の近く(おおよそ2メートル以内、樹種によります)に庭木を植える際には、大木にならない樹種を選ぶことをオススメします。
排水管や給水管への影響
地下に埋設された排水管や給水管に継ぎ目やひび割れがあると、微小な隙間から根が侵入し、管を破損させたり詰まらせたりすることがあります。管の近くに庭木を植える際には、大木を避けるとともに、管周辺を防根シートで保護するなどの対策が必要になる場合があります。
外構への影響
大木の根が太く成長すると、ブロック塀の基礎などを壊すことがあります。植栽する樹種を選ぶ際には、これらの点を考慮し、適切な種類を選ぶことが重要です。